[2] 廃品回収
そんなんでいいなら1つ書いてくか。子供の頃、廃品回収してた時の話。
書いてて思ったけどこれって今の人はともかく同じ年代の人にも通じるのか。限られた地域の習慣かもしれんから簡単に説明しとく。
月に1回ぐらい週末に各家は新聞とかそういうのを家の前にまとめてだしておいて(もう新聞まとめて出すこともないんだろうな)、子供会でそれらを集めて回ってたんだよ。
今になって思えばなんでそんなことやってたんだ、やられされてたんだと思うけど、子供はなにも考えてないからな、終わったらお菓子もらえるんで喜んでやってた。
まあとにかくそういうのがあったんだよ。
それである時のこと俺は人形が1体だけぽつんと出されてるのをみつけた。これはちゃんとした日本人形というやつで確かむき出しで放置されてた。
回収場所までそのままもってけばよかったんだけどその時の俺はなんかそいつが気持ち悪いなあって思ったんだよ。だからそれ無視して別のもの運んでった。
誰かが持ってってくれるだろうって考えたはずで、実際別のやつが運んでそれが回収場所においてあった。お菓子もらう時それに気づいたの覚えてる。
その後はちょっと離れたところでお菓子食べながらぼーっとトラックに廃品がつみこまれるの眺めてたんだけど、日本人形が積み込まれる際にぎっと赤い眼でこっちを睨んできた。
なんでこんなことを覚えているかと言うとその時に「いやいやなんか不満があるとしてもそれぶつけるのは俺じゃないだろ」と思ったから。
向こうからしたら理屈じゃなくて、こうチャンネル? があう人になんか訴えたかったのかもしれんけど。
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