私にはストーカーが居る! でもまさか、こんなに身近に私のストーカーがいたなんて!?

神石水亞宮類

第1話 私にはストーカーが居る! でもまさか、こんなに身近に私のストーカーがいたなんて!?




私にはストーカーが居る! 

どうやら? 私の一人暮らしの部屋の中に盗聴器が取り付けられていた。

引っ越してきた時にはなかった、見知らぬコンセント。

いつの間にか? 部屋の隅っこに取り付けられていた。

たまたまこの盗聴器が見つかったのは? ある日、私の部屋のチャイムが

なって、1人の女性にこう言われたからだ。



『突然、申し訳ありません! あなたの部屋に盗聴器が取り付け

られています。』

『えぇ!?』

『部屋の何処にあるか? 確かめさせてもらってもいいですか?』

『・・・あぁ、はい!』



私の部屋の盗聴器を見つけてくれた女性は、私のマンション

近くで盗聴器があるのを確認して、どの部屋に盗聴器が取り付けられ

ているかはっきり分かった上で、私の部屋を訪ねてきたのだ。

でもまさか!? 部屋の隅っこに買った覚えのないコンセントが取り付け

られていたなんて、、、!?



『このコンセントいつ買われたんですか?』

『・・・それが、私が買ったモノではないんです。』

『ここ最近、この部屋に誰か居れましたか?』

『“仲が良い友達が来てくれたぐらいで、後は家族ぐらいしか......。”』

『うーん? 詳しく調べてみますか?』

『はい!』

『ここからは、“料金がかかりますけど、よろしいですか?”』

『あぁ、はい! よろしくお願いします。』




・・・この後、詳しく調べてもらうと? “犯人は?”

まさか!? 私が信頼して悩み事を何でも聞いてくれていた男性だった

と私は知った。

彼は私と中学校から仲が良く“親友”のような存在だった。

彼も私と同じように想ってくれていたものだと勝手に思い込んでいた。

私だけじゃなく! 私の仲が良い女友達や私の家族とも仲良くしていたのに。

“何故彼が? 私のストーカーなんかに、、、!?”



私は彼を呼び出して、話を訊くことにした。

外にある車で盗聴器を見つけてくれた女性と兄に隠しカメラで見ていてもらい、

私に何かあったら助けてもらうようにしていた。



『ごめんね、急に呼び出したりなんかして。』

『い、いや? 凄く嬉しいよ!』

『あのね? “これ! 遼真が私の部屋に取り付けたの?”』

『えぇ!?』

『“見覚えがあるよね?”』

『・・・あぁ、バレちゃったんだ!』

『なんでこんな事!?』

『江奈が悪いんじゃないか!』

『えぇ!?』

『“僕というれっきとした彼氏が居るのに、他の男の事なんか見てさ!”』

『“私達、親友だよね!”』

『違う! 僕は江奈の彼氏だ!』

『・・・遼真、どうしちゃったのよ! なんでこんな風になっちゃったの?』

『僕は中学生の時からずっと江奈の事を、、、。』

『親友じゃないんだね。』

『あぁ、僕と江奈は親友なんかじゃない!』



ここで、外の車で私達の様子を見ていた二人が部屋の中に入って来た。



『お前が江奈のストーカーだったのか、遼真、?』

『お兄さん!』

『ガッカリしたよ、』

『・・・・・・』

『この契約書にサインしてもらっていいですか?』

『・・・この女性は?』

『盗聴器を見つけてくれた女性よ。』

『何? おまえーーーーーーーかかかかか!』

【キャー――――――アアア!!!】

『やめろ! 手を離せ!』

『お前さえ居なければ、ずっと江奈は何も知らずに幸せだったのに、、、!』

『もう二度と私に会いに来ないで!』

『えぇ!? 江奈、これは違うんだ! 江奈の誤解なんだよ!』

『ストーカーは、私は嫌いよ!』

『・・・江奈、』



こうやって私は彼と会う事がなくなった。

私には身近にストーカーが居た! あんなに近くに居たのに私は何一つ

彼が私のストーカーになった事すら知らなかった。

もうストーカーはいらない! 私は私の自由を手に入れるわ!

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私にはストーカーが居る! でもまさか、こんなに身近に私のストーカーがいたなんて!? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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