24.ダンジョンの前

「ここがダンジョンか…。」


「やっぱいつ見てもワクワクするわ。…タイガー、このダンジョン攻略が終わってライブを終わらせたら運営を混じらせて話がしたい。簡単に言えば翡翠ミリアの事だ。サポートAI、聞いてるんだろ。」

 

「はい、VR株式会社の運営も『ユメヲミセル』の運営も今の状況を知りどうするか悩んでいます。翡翠ミリアの何かを知っているあなたの話を聞くことにします。運営に伝えておきましょう。」

 

「ああ、ちゃんと話す。…それよりも前にこのダンジョンを攻略するか。ライブはいつでも良いぞ。」

 

「分かった。んんっ、ウェ〜イみんな見てる〜これからリボトル君とダンジョンに入りま〜す。」

 

『頑張って!』『オウイェーイ!』『ダンジョン!ダンジョン!』

 

「説明はワイがする。今回の目的はこの新しくできたダンジョンの調査や。攻略言うとったけどほんまの所は第五階層のボスを倒すまでや。その理由はワイらがGランクだから。タイガーはともかくワイはベータ版プレイヤーやけど毎日の様に親衛隊に死なない程度にボコられてたから今日まで一つもランクあげれんかったわ。だから第五階層までと言うわけ。分かったかな?視聴者諸君?」

 

『分かった!』『リボトル君不憫すぎて泣きそう。』『本当に親衛隊害悪だな。』『この依頼も邪魔して来そう。』『それはありえる。』

 

「じゃあそろそろ行くか!ワイが大体使う銃は『ハンドガン(レッド9)』や!大体はこれでなんとかなってた。他のハンドガンも持ってるが今回は使わん!」

 

「じゃあ俺はいつも通りダイスを振り出て来た武器で戦おう。出なければステッキを打撃武器にして隙が出来ればナイフを突き立てよう。では親衛隊らが嗅ぎつける前に入りましょう。あとコメント読む余裕がないと思うので何言っても反応はしないつもりです。許してね。」

 

『頑張って!』『リボトル!俺らにその強さを見せてくれ!』『何があるか楽しみだ!』『行けー!』

 

 応援コメントに勇気づけられながら俺とリボトルは新しくできたダンジョンへと足を踏み入れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る