読んでいて、学生時代の暗い記憶が色々と蘇ってきて身悶えました。
「一人が失敗したら全員の失敗になる」系の運動競技は、できない人間にとって拷問以外の何物でもありません。
この手の競技、なんで延々生き残ってるんでしょうかね。やりたいんなら、やりたい人間だけで勝手にやってくれ。できない人間に強要するな。
……思わず私情が漏れました。ですが思わず素を晒してしまうほどに、本作に描かれた地獄模様は生々しかった。
「できない子にできるまでやらせる」を美談だと感じる方々にはぜひとも読んでいただきたいですね。
それが、押し付ける側の自己満足でしかないことが鮮明にわかりますから。