1-3.5 それぞれの思惑 side.シャーロット

 遥がアイラ姫の部屋から出る瞬間を、シャーロットが目撃していた。遥が早足で立ち去ると、ハンカチを噛んで後ろ姿を睨む。


「キーッ! 使い捨ての異世界人なのに、王子に気に入られようなんて生意気だわ!」


 自分の手を汚したくないシャーロットは、とある作戦を思いついた。


「そうだわ、今度の実践訓練で仲間割れをしてもらいましょう!」


 まるで悪役令嬢のように、邪悪な微笑みを浮かべていた。

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