弱虫の戦い方

saito sekai

SFだったり、奇妙だったり。



ある昼下がり、私は散歩を楽しみ、緑豊かな公園で一休みしていた。すると、巨大な青虫が現れて、一人の男を飲み込んでゆく。あっけに取られていると、その男は、巨大な青虫に変身、「やったね(笑)」と喜んでいるではないか!

側には、訳知り顔の火星人の様な奴がいるので、「何あれ?」と聞いてみた。すると「君には関係ない」と素っ気ない言葉。私は突き放された寂しさを覚え、ある決意をした。

「こうなったら、弱虫になってやる!」

虫繋がりだから、良いではないか。私は走り出す。なんだか身体の奥から力が湧いて来た。  完

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弱虫の戦い方 saito sekai @saitosekai

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