第11話 有限で不平等な時間の中で
「CAR」と「TAXI」を乗り比べる
極度の眼精疲労。昨夜は夜更かしが過ぎた。
夏生は気になっていることがあると眠れない性分である。皆、一様にそうか。
人間とは、実に悩み多き存在よ。眼精疲労で書く文章に説得力はあるか?
時間と言うものは不平等に有限で、
夜更かしは無駄遣いした時間のリカバリのように思えるが
眼の奥のチリチリを抱えて過ごす「かわ」「たれ」「とき」は何とも心許ない。
青い豊田製のクルマが停まっているが、
無論、ナンバープレートは確認出来ないし、車内を覗き見する等以ての外だ。
「かわ」「たれ」「とき」では無いと、透視出来た? 後で挑戦してみよう。
※正午に座した時は、幾分、視界が鮮明になった。
少し、希望が持てることと言えば、夏生も妻も、
生活費に関する概念が、良い方向に変わりつつある。
そんな誉れを書こうとしたら、駐車場に犬を連れた男性。
「かわ」「たれ」「とき」でも、犬であり、男性であることは識別出来る。
「かわ」「たれ」「とき」の散歩は、犬主体のスケジュールだろうか?
「かわ」「たれ」「とき」もいずれは止む、目のチリチリは止んでくれるか?
先程の散歩男性が再登場、よっぽど気に入ったコースみたいだ。
時間の不平等性について少し。移動には経済格差がある。
「BICYCLE」通勤より「CAR」通勤の方が楽だし速い。
維持費と呼ばれる代金が払えるか否かで状況は変わってくる。
「CAR」か「TAXI」かでも様相は違う。
生活圏内だったら1日に4,000円分「TAXI」に乗っても
「CAR」の維持費のソレより黒字になると聞いた。
食事にも格差が。外食すれば調理の時間を短縮出来るし
後片付けも店のオプション。店屋物を注文すれば
自宅に居ながら外食気分を味わえる。
余白の関係で書けないことも多々あったが
特に移動は重要視すべき点である。
見直した所で改められないのが、移動事情の難しさ。
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