第03話 電子書籍に想いを馳せてⅠ

みちのあかりに、みちびかれしままに

 夏生は電子書籍の印税で生計を立てたいと本気で思っている。

紙媒体の揺るがない人気も捨てがたいが、自分の本が返本されて

六畳一間が潰される画像、映像は、戦争資料よりも

或る意味ではショッキングだと思う。


 電子書籍は必ず巨大産業になる。

 現在は、作家の各々が手探りで構成しているが、

横書きの完全マニュアルが完成した暁には

最も視覚に優しく訴えかける文体が

PC、スマートフォン、タブレットを中心に大普及するだろう。

上記の三種の神器に代わる端末、ツールも

これから登場するかも知れない。

それは未来の希望として、淡く期待するに留まろう。


 夏生が初めて電子書籍として著した著書のタイトルは

『AFLC』と言い、四つ葉のクローバーを意味する。

四葉からなる短編集と言うのが副題で四葉=四話のオムニバスだ。

10万ダウンロードの印税で、億万長者に成れる計算だったが

1, 000分の1もダウンロードされずに今日に至る。


 都内を皮切りに、全国の図書館が

電子書籍のアーカイブスを作ろうと躍起になっているので

夏生の作品もエントリーされる可能性は充分にあり得る。

 それは、すなわち商業ベースから逸れると言う意味だろうか?

認知度が増し、コレクションに加えて貰えるチャンスになる?


 夏生が尊敬する作家:みちのあかりさんが、

投稿サイトで成果を上げる方法を書いていて

運営する上で納得する事柄だらけだったので

フローリングに鱗をばら撒きながら、文章を目で追って行った。


神様「して欲しいことを、してあげなさい」

孔子「して欲しく無いことは、慎みましょう」

たったこれだけでも、明日からの運営が変わる契機になると思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る