楠ノ木彩姫の小手調べ。

第一問

「岡部君、おはようございます」


「楠ノ木さん。おはよう」


「それでは、第一問です」


「え?」


「私、何か変わったと思いませんか? どうぞお答えください」


「うーん。いつもと何かが違うような……」


「残り時間15秒です」


「ちょっと短くない?」


「では正解を言います。髪形でした」


「あ、たしかに」


「今日はツインテールにしてみたのですが、いかがですか?」


「いいと思う」


「あら、本当ですか? ではもっと」


「もっと?」


「アグレッシブで具体的な感想があれば伺います」


「……すごく、いい?」


「さらにより相応しい言い方があるのではないですか?」


「か」


「か?」


「かわ」


「かわ?」


「……」


「……」


「河合さんも同じ髪形してたような」


「ああ、惜しい!」


「もしかしてこれもクイズだったの?」


「あら、友人が呼んでいますのでそれでは」


「何だったの今の?」

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