葬
冥
陽炎
「火葬されるのが怖い。」
祖母の火葬日18歳の小夜は心の中で呟いた。
焼かれた祖母は肉が燃え尽きあるのは骨だけ
あんなに笑顔がきれいでわたしに優しく話しかけてくれた声がわからない
昔は火葬がこんなに怖いとおもわなかった。
連日放送される感染ニュースにある国では感染死亡した遺体の火葬が追いつかないとみた
もしその国で火葬されたら誰かもわからない無数の遺体と一緒に焼かれ惜しむ暇なく永遠に煙が昇り続けるのだろうか?
「わたしはこんな終わり方やだ。こんな終わり方ならミンチにされて海でゆっくり眠りたい」
誰にも届かない声の代わりに真っ赤に染まる瞳から大量の涙が溢れ出した。
葬 冥 @pipipi2111
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。葬の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます