第44話
「いやぁ、ジャムちゃんが戻ってきてくれるなんて。助かるよ」
「このおじさんたちはー?ジャム知らなーい」
あー梅田の会社の奴らな。
「新しい事務員。ほら、モデルのジャム」
「ほ、本当に!」
「すごい…本物」
驚いてるようだ。ジャムちゃんもまんざらでもなさそう。
「ジャムは〜忙しいけど、ちょこっと手伝うよ!まだ、アメリカの仕事が入ってるから〜」
「いいよ、そこはこの人らと調整する」
「わかりましたー!でー社長はどこですかー?なんか、社長の娘がやってる?」
「いや、その娘の旦那が今はやってるよ」
「えー!?そーなんだぁー」
「社長室にいると思うよ」
「はーい!じゃあ行ってきまーす」
「ジャムちゃん、なんで俺がここにいるってわかった?」
「ほのかちゃんに聞きました〜」
「あーそう」
すっかり俺は事務員扱いにされてる。
「撮影は明日からお願いしまーす」
「あ、そうだね。よろしく」
ジャムちゃんは元気に出て行った。
「もしや、小暮さんが担当なんですか?」
「そうです」
「す、すごい」
「まさか日本語ぺらぺらとは…」
へー、この人ら何も知らんのか。ちょっと得意になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。