第33話
翌日より仕事開始だ。
社長は、朝礼をしている。スタッフたちは真剣に聞いているが、カメラマンの姿はない。みんなまちまちに出勤するようで…。
「今日から藤原さんが戻りました。彼にはスカウトという仕事もありますので、しばらくは外で働いてもらいます。その後、アシスタント育成もしてもらいますので。皆さんよろしくお願いします」
朝礼の後は…
社長室に呼び出し。前社長にも会えた。相変わらずそっけなくて、いい。
「藤原さん、今日の予定は?」
「スカウトに…あ、まず、スカウトしたい柴田さんに連絡します」
「…連絡とってないんですか?」
「今、今すぐ連絡します!」
慌ててポケットから携帯を取り出し、柴田さんに電話する。…が、現在使われていない?
え?
「あ、の…社長…」
「なにか」
目の前の社長は、ただ座ってるだけなのに威圧感がある。足助さんと違って恐ろしさがある。
「携帯の番号が変わっていたみたいで…」
「それで?」
「え、…住所なども知らないので…」
「で?」
「どうしたら…」
「藤原さん。なんとかして下さい。さっさと外行って仕事してもらえます?」
ひぃー!なんて恐ろしい人だ!
慌てて外に飛び出す。柴田さんをどうやって探せばいいんだ!そうだ、前にスカウトしたところ…あ、道に迷ってたんだった。うわーやば。柴田さんどこにいるんだー!
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