「守、小暮さんにきつく当たりすぎじゃない？大丈夫？」

「ふん。あいつなんもわかってない」

下津さんは、もうやる気ない。自信ない。なんでか？それは小暮くんが中途半端だからじゃないの？

「なにをわかってほしい？」

「下津さんはね、白黒はっきりしたいんだろーね」

「なにを？下津さんと付き合えと？」

「それは小暮くん次第だけど〜。あーもー疲れた。太郎と遊びたい」

頭にかわいいゴールデンレトリバーの太郎を思い浮かべる。帰ったらなにして遊ぼうかな〜

「太郎のことばっかり。私とも遊んでよね」

「うるせ」

「私とは遊ばないの？」

「太郎が一番なわけ」

「それって〜私は二番ってこと？ね？」

「知らないし」

運転中に話しかけんなよな。

「スカウトの話は？藤原さん帰るのいつにするか決まった？」

「だいたいね。まだ俺の中で止めてる」

「決まったら私にも教えてね。スカウトとか楽しそうだし」

「藤原さん1人にさせるから。2人で出かけるとかありえな」

「えー？楽しそうじゃん？」

「だめだし」

「手なんか繋がないよ」

「意味わかんない」

「守ったら〜藤原さんとかぜーんぜん趣味じゃないから大丈夫だって！」

「なに言ってんだよ。趣味とかなんの話だよ」

あーうざ。男とすごそうとか思うなよ。

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