第4話 将来の誓い
「はぁー 、疲れた......」
「お疲れ様です優菜様今日も勉強頑張りましたね」
「エリナもありがとね、勉強付き合ってくれて」
「勿体なきお言葉です。優菜様」
エリナが付き人になってから2週間くらい経った彼女はとても優秀で俺の身の回りの世話や勉強に付き合ってくれた。
そして何よりも、
(可愛い!!)
美しい銀髪の髪に長いまつ毛そして水色の美しい瞳全てが俺の好みに突き刺さる、こんなにも可愛い女の子が俺の付き人だなんて未だに信じられい。
「優菜様は本当にすごいですね、毎日あんな量の勉強をなされているなんて、まさに才色兼備という言葉がふさわしいしですね」
「そんなことはないわよ、私だってできないことだって沢山あるわ」
「優菜様にもそのような所があるのですか?」
「ええ、例えば運動は全般的にダメだし、頭もまだ全然悪いわ」
するとエリナが慌てて口を開いた
「そのようなことはございません。優菜様は私よりも遥かに頭が宜しいではありませんか」
「でもねそれだけじゃ達成できないの、私の最大の目標である鳳条グループの社長になることは!」
エリナの顔がだんだんと驚愕の表情にかわっていく。
「なんと!そこまでお考えなのですか!」
何故かとても嬉しそうにエリナは目を輝かせている。
予想外のエリナの反応に優菜は戸惑いながらも言葉を続ける。
「ええそうよでも、私だけでは社長になったとしても会社を運営できない......だからエリナには私の横に立ってサポートしてほしいのお願いできるかしら?」
優菜はエリナに向かって手を差し出す。
するとエリナの目から大粒の涙が溢れ出してきた。
「優菜様、私にそこまでの期待をしてくださっていたとは、本当にありがとうございます。そしてまだまだ優菜様には遠く及びませんが、優菜様の隣に立つ者として恥ずかしくないように精進いたします。」
エリナは差し出された手をしっかりと握ってそう誓った。
「期待しているわよ」
そういうとエリナは、はい!と気合の篭った返事を返した。
「あら、もうこんな時間ね」
ふと時計を見るともう12時を回って12時30分になっていた。
「私はもう寝るわ、エリナも自分の部屋に戻って早く寝なさい」
「わかりました。優菜様今日もお疲れ様でございました。それではおやすみなさい」
「おやすみ」
優菜はエリナが部屋を出るところを見届けると深いため息をついた。
「何であんなに忠誠心が高いんだ?まだ出会って1週間しか立ってないんだぞ......まぁでもよかったー俺はどうやらエリナにちゃんと好かれていたみたいだ!」
優菜は自分なりに疑問を解決するとベッドに入り深い眠りにつくのであった。
エリナの部屋
「フフ...フフフ」
暗い部屋の中でエリナが一人で笑っている
「ああ、優菜様今日もとても美しかった。毎日優菜様を直でみれるなんて、本当に他の付き人候補達を突き落としてでもなった甲斐があったわね......」
エリナは目をとろけさせ優菜の写真を眺める。
「それに今日のあのお言葉。まるでプロポーズのようで胸がドキドキしたわ、いえ、あれはもうプロポーズとして受けっとってもいいわよね!」
エリナは手に持っている優菜の写真を抱きしめる。
「優菜様愛しています。」
エリナは写真にむかって呟き優菜の写真と共にベッドに入るのであった。
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