第4話

 僕は、異世界でてんしと言う人に会った。

 てんしは、時間ループと言う魔法を持っていて、属性は珍しい無属性。

 時間を何回もループしていたという事実を突き付けられ、

 中学三年生から、高校三年生まで時間が進み、中学三年生まで戻るということを何回も繰り返していたみたいだ。

 そこで、さくらさんと、桜で、時間のループに潜りこんだらしい。

 さくらは属性が三毛猫で、死んでいるため、時間なんて関係ないし、

 桜は炎属性だけど、なぜか時間ループに潜りこめるという謎がある。


 今は、幼稚園年長だけど、てんしが高校三年生になれば、桜は小学三年生になると言う。

 そもそも、桜は元々小学三年生の女の子なのに、幼稚園年長に若返れたという謎がある。

 桜は炎属性なので、そんな魔法を桜自身が使えるとは思えないと、猫会議で行われているらしい。


 猫会議というのは、猫同士で行われる会議のことを言うらしい。


 咲良ちゃんはかわいくて、自分に初めて妹ができた感じだった。


 櫻君は、僕の一歳年下だけど、年が近いせいか、話が合った。

 お話好きな僕と比べて、櫻君は、無口な方だけど、聞き上手だった。

 メンバーはほとんど女が多くて、男が一人でもいると助かるな。

 櫻君は、男一人でいて、嫌じゃなかったのかな?

 一応、三毛猫はさくら先生で、副リーダーは櫻君となるらしい。

 頼れる親友という感じだった。


 桜は社交的で明るいけれど、気が強い子で、僕の方がついていくのが大変だった。

 一応、メンバーの中でリーダーらしいけど、なんでもすぐにリーダーになりたがる。

 クラスに一人はいるおせっかいなお姉さんみたいな感じだった。


「さて、蛇黒神、退治に行くのです」

「あんなの会いたくないよ」

「君は会いたくなくても、蛇黒神はいつでも、ヤミーちゃまに会いたがっているのです。

なら、蛇黒神退治に付き合うのです」

「そんな危険なこと・・・」

「危険なのですか?あたしは自分の実績がほしいのです。

蛇黒神を倒していかないと、実績を積めないのです」


 結局、桜と一緒に蛇黒神退治に向かうことになった。

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