栞
三波 雪
まず、おぼえておくこと
まず。
あなたが、私の庇護を必要としなくなるまでは、必ず生きていく。
そして、
贖罪のために、生きている間に、書き上げたい物語がある。
それにね、
今どうしているのかなと、ふと気になる人が、幾人もいる。
だいすきなミュージシャンの歌に助けられて過ごしている。
その中には、あなたに聴いてほしい歌もたくさんある。
毎年、夏に読みたくなる本と、冬に読みたくなる本がある。
読むと背筋が伸びる漫画がある。
誠実に過ごしたい、と。
美味しいものが食べたいと思う。
着々と復興や発展をしているらしい故郷に行きたい、とも思う。
戦争がなければ良い、と、強く思う。
自分が世界にいても良いのだと
あなたが自立するまでに信じられたなら
きちんと歳を重ねて
貴方とのんびり歩きたい。
綺麗なもの、美味しいもの、思い出を見つけながら、指を繋いで。
叶うことなら、たまにで良いから、あなたも一緒に。
そういうことたちを
思い巡らすと
なんだ、
私は案外しっかりと、
生きるつもりがあるらしい。
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