青色の冷めた… 本当は温かい心。

@hagemu-hagemu

第1話

市瀬千鶴子は好きに正直だ。 使いにくいモノや出来損ないのモノ危うい危険なモノや人が、自分に素直に生きていたら自然と好きに成ってしまった。

そんなだから自ら危険な人やモノに近づいて不運に突き当たるが、自分ではそれを不幸だとは思っていない。何か好きに成るモノが危うい魅力に溢れているだけだ。 千鶴子はデザイナーだ。洋服や雑貨のデザインをしている。 千鶴子の好きに正直な質を十二分に発揮できる天職だと思っている。 こんなだから自分の生き方を少しも疑っていない。自分では自分は大正解だと思っていた。



だが今、妹の美歌に言われた。

「お姉ちゃんの生き方は危ういよ!私冷や冷やしちゃう!

なあにをコイツは言うんだ!と失礼だ!と感じて 「アンタ何でそんな事言うの?アンタに迷惑かけたこと無いじゃない!ほっとけ!」と言って憤慨し美歌に怒ったが美歌の真意は伝わっていない。


美歌は善意で言ったつもりだったが、やはり通じないかと身を引いた。




今日は、親戚の13回忌だった。

千鶴子は13回忌を迎えた峰子おばちゃんに、野暮ったさを感じていて好きでは無く、お通夜もお葬式も行かず3回忌も行かずで少し後ろめたさを感じていて、今日峰子おばちゃんに久し振りの挨拶をしにきた。


峰子おばちゃんの娘さんが、あらあ千鶴子ちゃんきてくれたのぉ有難うね。

と思っていない挨拶をしてきて、だからコイツらの家族は嫌いだと法事に来たことを悔いた。


きっと言われるだろうなと思っていたけどやっぱりね。となった。

峰子おばちゃんの旦那さんと息子さんにも挨拶をして予定調和の13回忌は終わった。



その日は20歳違う年下のダーリンの芸術大学の合格発表があった。

法事中ずーっとスマホを気にしていたが、ダーリンからのlineは来ない。


変だなあっ。どうしたんだろと「どうだった?本当の事を言え!」と送ったら


駄目だった…。


と返ってきた。大丈夫だよ又来年があるさ!


もう3浪だよでも!!と返ってきたが


それが何だよ。と返信したら


婆にはわかんねえよ!


と返ってきて千鶴子怒った! その態度何なんだよ金出して遣ってんの私だよ謝れ!

とお坊さんのお経を聴きながら返した。


そしたらlineブロックされた。

はあ?!思わず声に出して言ってしまう。

皆が千鶴子を見る。

千鶴子何事もなかったかのようにすます。



あのガキ~許せねえ!千鶴子解りやすくプリプリする。お焼香をして挨拶して食事して儀式は終わり。

さようならだ。


峰子おばちゃんの息子さんにご挨拶をして帰る。

美歌が元気でねと別れ際言ってきた。

はい。

感情無く返しハイさようなら後10年は会わないだろう。がこっちは怒っている。

まあいいやで終わった。そんなモンだと悔いは無い。


それよりも陸(ダーリン)はどうしよう。

無性に陸の笑顔が見たくなった。

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