マギギ
塩ト檸檬 しおとれもん
第1話「マギギ」
「マギギ」
第1章「神隠しのバックス」
2054年、午後6時。
「うちの子供が帰って来ないんです!」薄暮から夜の戸張が降りてまで某小学校に通う生徒の保護者から奇怪な現象を訴える電話がひっきりなしに掛かっていた。
まるで神隠しに逢った様な騒ぎようだった。
僅かな手掛かりとして同級生がトカゲに食べられたと、証言していたから頭を抱えた警察も空疎な手掛かりとしてマスコミに報道協定を締結して、極秘に捜査を繰り広げていた。
第2章「マギギ!」
30年前。
「火を観て!」マギギが両眼を目一杯見開き、かと言っても右の目は瞑れていたからウインクをしたら真っ暗闇に為る事は大原亮平(おおはらりょうへい)は分かっていた。
両親とインドネシアに旅行して今日が帰国する日だ!「僕は、苦手なんだよマギギ。」
「ダメ!ちゃんと火を観る!」自分の子供の様に叱り着けた!
「うん ・・。」
物分かりが良さげに振る舞い返事をした。
しかし、まだ11歳の亮平は、火を見詰めたら炎が残像として眼がチラチラするから苦手だった。
「オマエの嫌いは槍続ければ直るし、火を自由に扱える!国に帰った時、成功したければ今、泣いておけ!」
今が泣く時!とマギギは容赦なく亮平を鍛え上げた。
マギギは呪術士だった。
前日午前、ビーチにて。
亮平との出逢いはオプショナルツアーで1日だけ訪れたコモド島のビーチに寝そべっていた時!
わーっ!と人々が悲鳴を上げて逃げ惑う!バグ!観光客の子供が 頭から噛られた!夥しい出血だ!首から出血していた!
噛られた当初は両手両足をジタバタさせていたが、やがてそれも無くなりダランとさせていた。
この怪物は嚥下が強いから気をつけろ!誰かが叫んだ!
日焼けが著しい後期高齢者の様な男だったが、老人は杖も突かず、右手の人差し指と中指をくっ付け額に念を導入していた!ヒケ!額に押さえつけた指の跡がクッキリと着いていた。
しかしビーチには、逃げ惑った人々のタオルケットや飲みかけのペットボトル、レジャーシートなどが散乱してそこここに砂が掘れて誰も居ないビーチには怪物の姿もクッキリと足跡や尻尾の跡がクッキリと着いていた。怪物の居た面影がなんとなく分かるが、なにも知らない人がそこを通っても普通に汚れたビーチだと思うに違いない。
亮平はそう思っていた。ゆっくりと亮平の居る背後に振り向き、老人の左目が合った刹那!頭の天辺から爪先まで、ビリビリと電気が走った!
まるで稲妻に撃たれたような衝撃は、4秒程度、そこを動く事が出来なかった。
「オマエは今日からマギギと呼ぶ。」短いが意味は分かった。今日の午後ジャカルタ空港の裏の空き地へ行かなければ!何故だか心に留めていた。
しばらくして何事も無かった様に人々は元に帰り平穏なビーチを形成されていた。
波のざわめきだけが亮平の耳に名残り、人々の笑い声や嬌声は聴こえなかった。
----- Original Message -----
「マギギ」
第1章「神隠しのバックス」
203年、午後6時。
「うちの子供が帰って来ないんです!」薄暮から夜の戸張が降りてまで某小学校に通う生徒の保護者から奇怪な現象を訴える電話がひっきりなしに掛かっていた。
まるで神隠しに逢った様な騒ぎようだった。
僅かな手掛かりとして同級生がトカゲに食べられたと、証言していたから頭を抱えた警察も空疎な手掛かりとしてマスコミに報道協定を締結して、極秘に捜査を繰り広げていた。
第2章「マギギ!」
1973年。
「火を観て!」マギギが両眼を目一杯見開き、かと言っても右の目は瞑れていたからウインクをしたら真っ暗闇に為る事は大原亮平(おおはらりょうへい)は分かっていた。
両親とインドネシアに旅行して明日が帰国する日だ!
「僕は、苦手なんだよマギギ。」
「ダメ!ちゃんと火を観る!」
自分の子供の様に叱り着けた!
「うん ・・。」
物分かりが良さげに振る舞い返事をした。
しかし、まだ11歳の亮平は、火を見詰めたら炎が残像として眼がチラチラするから苦手だった。
「オマエの嫌いは槍続ければ直るし、火を自由に扱える!
国に帰った時、成功したければ今、泣いておけ!」
今が泣く時!とマギギは容赦なく亮平を鍛え上げた。
マギギは呪術士だった。
前日午前、ピンクビーチにて。
亮平との出逢いはオプショナルツアーで1日だけ訪れた。
母親が親父にピンクの砂浜が死ぬ前に一度観ておきたいと、おねだりしたから、出逢いが訪れた。
ピンクの砂浜に2人座って愛を語らうコモド島の砂浜のピンクが人工ではなく、自然に出来たアジア最後の秘境と呼ばれるピンクビーチに寝そべっていた。ブルースカイ、ブルーウェーブ、ピンクなビーチ、波とビーチの鬩ぎ合いがミッドピンクで三色になる!
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マギギ 塩ト檸檬 しおとれもん @hibryid
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