時の魔法の魔王

たから聖

第1話 Episode0

むかしむかし、、、ある世界に居る魔王様が、日々の暮らしに

たいそう退屈をしていたそうな。



それは昼も夜もなく、魔界は

魔王様のご機嫌次第でなんでも

出来てしまうので、


部下の魔族たちも目立った争いもなく魔界であるのにも関わらず

平和に暮らしていたそうな。



そこで魔王様は、精霊界にある日興味を持ちました。



魔王様は、部下の魔族達に言いました。

【しばし、精霊界へと様子を見てこようぞ。魔界を留守にするが誰かワタシの代わりは頼めぬか?】



魔族の中で、1番あくどい奴が名乗りを挙げた。


そいつの名前はビディー。

ビディーは魔王様の前だけでは

良い顔をしているヤツなのだが。


他に手を挙げる悪魔は居なかった。



魔王様は、一株の不安を感じたが、

【仕方ない。ビディーお前に託そうぞ。しばし頼んだ。】



【魔王様、仰せの通り私は頑張って務めあげます。】


【頼んだぞ。】




魔王様は、ビディーに魔界の王の証の王冠と杖を渡した。



魔王様はと言えば、悪魔の容姿を

スラリ。と変化させてみせた。

その容姿は、とても魔王様とは思えぬ類いまれなる美貌の持ち主。


魔王様は子供の様に

はしゃいだのであった。



【おぉ精霊界に居る住人達よ。今からワタシが、世話になりに行くとするかな?】




そう言い残し



砂がサラサラと舞うように

美しく消えていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る