寸評を書く前の備忘録・「重い」って何だろう
これを書いているのは自主企画を立てた翌日で、いま私は7作目を読み終えた所だ。
結構な重さの応酬に既に少し食欲が減衰している。
今の時点で感じている事を備忘録として記しておこうと思う。
――――以下、寸評ではなく個人のメモなので読まなくても大丈夫です。――――
「重い」って何だろう(哲学)。
そもそも重いと読者が感じているということは登場人物の関係性に何らかの違和感があるということ。
重さにも種類があると思うので考えてみた。
(他にもこんなのもあるよ!という方は教えて下さい)
【「重い」にまつわる取り留めのないメモ】
・物理か、精神か
→企画を立てる前から、絶対ひとりは物理的な重さで勝負してくる方がいると思った。いた。多くは
・軽いか、重いか
→笑えるレベルか、そうでないか。キャッチーで記号的な重さもあれば、読み手に取り返しのつかないダメージを与える重さもある。今回の企画の趣旨では後者。
・重さの向かう先は正か、負か
→エネルギーの発散先が利他的か利己的か。重いけれど相手の為(もしくはもっと広範なもの)になっているものか、自己愛の権化で相手諸共引き摺り込み犠牲にするものか。
・自覚しているか、していないか
→本人もそうだし相手も。両方自覚してたら共依存。多くの作品は片方が自覚しているパターンじゃないかと思う。相手が受け入れているか(読者だけが引いている)、相手も引いているか(読者的な反応)に繋がってくる。
・ハッピーエンドか、アンハッピーエンドか、バッドエンドか
→重さを提示した上で二人の関係は成長するのか、成長しないのか、死んで無になるのか。各作品ではネタバレになるのであまり言及はできない。
・生きている相手が好きか、死んでも好きか
→極限まで追い込むけど生かしておきたい人、死んでもなお死体まで愛せる人といると思う。
・唯一無二の相手がいいのか、自分を受け入れてくれる相手なら誰でもいいのか
→特定の相手に執着しているのか、自らの承認欲求を満たすために愛情を注いでいるのか。
ざっと挙げてみただけでもこんなにあった。
多分きちんと整理したらもう少し網羅できると思うが、今実感しているのはこの辺りまで。
参加作品が出揃うのを楽しみに待ちたい。
(2023.1.18)
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