第39話【何故】配慮なんて知るか!!全部実況する!!(ヤケクソ)【こうなった?!】15

■■■


簡単に、ユートは経緯を書き込んだ。

それに対するスレ民の反応はというと。


■■■


20:名無しの冒険者

よく助けたな


21:名無しの冒険者

うわぁ、偽善者だwww

まぁでも、趣味のためなら仕方ないかwww


22:名無しの冒険者

え、また魔族出たん?


23:名無しの冒険者

なんか一匹見つけると三十匹は潜んでる

台所の黒き使者みたいだな、魔族


24:名無しの冒険者

>>23

普通にゴキブリって言えや


25:名無しの冒険者

>>23

普通に友好的な魔族に対して失礼だろ


26:名無しの冒険者

え、まだ指輪の件続いてたん??


27:名無しの冒険者

風紀委員達の誰かが魔族に変身したの??


28:魔眼保持者

あ、書き方悪かったな

いいや、普通に襲撃だった

人間の誰かが魔族に変身したとかじゃない


29:名無しの冒険者

考察厨兼迷探偵の考えだと、その魔族は王立魔法学園の生徒しか襲っていないのか

σ(-ω-*)フム


30:考察厨兼迷探偵

あの時、河原沿いの道には他にも人がいた

他校の制服を着た生徒

帰宅途中のサラリーマン、買い物帰りの親子

集団下校中の小学生達と、その見守りボランティアの大人たち

それにも関わらず、襲われたのは魔眼保持者を呼び出した風紀委員達だった

魔族は去った後、あちこちで王立魔法学園の生徒が襲撃され続けている

登下校時は制服を着用するように校則にあるからな

それで見分けてるとしか思えない


31:名無しの冒険者

他にもターゲットになりうる人達がいたのに、もしくはいるのに犠牲者は王立魔法学園の生徒だけ、か

そんで、考察厨兼迷探偵の考察によると

今までの諸々が関係して、この魔族は魔眼保持者を探しているのかもしれないってことか


32:名無しの冒険者

魔族の個人情報がわかれば、なんでそんなことしてるのかもわかるんだけど


33:名無しの冒険者

特定班~、特定は~??


34:名無しの冒険者

いるかな?


35:名無しの冒険者

あ、あれ??


36:名無しの冒険者

特定班??


37:名無しの冒険者

いないのかな??


38:名無しの冒険者

いつもならすぐ反応するのに


39:名無しの冒険者

まぁ、いないこともあるか


■■■


特定班がいないことに、ユートも少ししょんぼりする。

ユートとしても、情報が欲しかったのだ。

自分で鑑定する手間が省けるからだ。

今のところ、襲撃者による騒動は大きくなっている。

しかし、下手人が捕まらないので魔族であるということ以外、わからないのが現状だった。


「仕方ない、直接視るか」


ポリポリと頭をかいて、ユートはその包帯で巻いた顔を上げた。

フード、もしくはマスク代わりである。


「まぁ、包帯なら、なんていうかデリケートさが出て、顔見せろって言い難いもんな」


ミイラ男となったユートへ、チェスタは呟いた。


「我ながらいい考えだろ?」


チェスタが冷ややかに返す。


「パクったやつだけどな」


病院でパクってきたやつだ。


「これ以上被害が増えるよりいいじゃん」


その画像を撮影して、ユートは掲示板へ貼り付ける。

それに対するスレ民の反応が続々と書き込まれていく。


■■■


65:名無しの冒険者

マジかwww


66:名無しの冒険者

これで魔族退治するんか、お前www


67:魔眼保持者

(p*`・ω・´*)q

これなら堂々と魔眼使ってもバレないし


68:名無しの冒険者

あ、ダメだ

本気だ、こいつ


69:魔眼保持者

んじゃ、ちょっくら魔族退治行ってきマース!

(`・ω・)ゞ


70:名無しの冒険者

ん?


71:名無しの冒険者

あ!


72:名無しの冒険者

おい、ちょっと待て魔眼保持者!!


73:名無しの冒険者

お前、それ制服のままじゃねーか!!


74:名無しの冒険者

顔隠してしり隠さず


75:名無しの冒険者

せめて、コートかなにか着ろ!!

身バレすっぞ!!


76:名無しの冒険者

サングラスしろ!!

サングラス!!


77:名無しの冒険者

いやぁ、相変わらず魔眼保持者は抜けてるなぁ


78:名無しの冒険者

(*´・ω・)(・ω・`*)ナ-


79:名無しの冒険者

でも、身バレしたら

この実況出来なくなるんだよな


80:名無しの冒険者

楽しみが無くなるのは

ちょっと嫌だな


81:名無しの冒険者

(*´・ω・)(・ω・`*)ナ-


82:名無しの冒険者

あ、なんか楽しいこと起こってるな


83:名無しの冒険者

とりま、ここまで流れ読んだ

魔眼保持者にコートみたいなの渡せば良いってことか??


84:名無しの冒険者

あ、じゃあちょうどいいのがある

これ見てくれ

つ【吸血鬼が着ているようなマントの画像】


85:名無しの冒険者

マント?


86:名無しの冒険者

どしたん、これ?


87:84

知り合いの吸血鬼の始祖が

そろそろ新しいの作るからって、貰った

古いけど冬に着るには丁度いいかなって思って


88:名無しの冒険者

夏も近づくこの時期に、黒マント着用させる気か


89:名無しの冒険者

めっちゃ暑そう


90:名無しの冒険者

ミイラ男に黒マントの組み合わせって


91:名無しの冒険者

伝統的な怪人ですな


92:84

とりま、渡してくる

何処にいるかなぁ


93:考察厨兼迷探偵

王立魔法学園に戻ってるとこだ!

例の魔族、どうやら王立魔法学園に向かってるっぽい!


94:84

おkおk

んじゃ、こっちも向かう

学園近くの通りに喫茶店あったろ?

綺羅星シリウス】って名前の店

あそこで落ち合おうって伝えてくれ


95:名無しの冒険者

魔眼保持者が熱中症で倒れないことを祈るしかないな


96:名無しの冒険者

黒い服、暑いもんな


97:名無しの冒険者

大丈夫だろ、魔眼保持者、回復魔法とか使えるし


98:名無しの冒険者

熱中症には回復魔法より、塩だろ効くの


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