藪の中

芥川龍之介の短編小説です。

 

最初に読んだのは、大学時代。

授業の教材として読みました。

 

読んだ後、現代文を受け持つ教授が私たちに問いかけました。

 

『この中で、だれが犯人だと思う?』

そして、登場人物をひとりずつあげながら挙手をさせてきました。

それぞれ、誰かしらに挙手をします。

 

が、

 

私は誰にも挙げませんでした。

 

教授が私に聞きました。

『誰にも手を挙げなかったけれど、誰が犯人だと思ったの?』

言い方は柔らかいですが、まじめに授業を受けていないと思われたのか目が怒ってます。

 

私はしどろもどろになりながら答えました。

『みんなが共犯です』

 

 

 

卒論で現代文を題材にする夢が叶わなくなった瞬間でした。

 

 

だって、誰もが犯人となりえる状況での庇う様な発言だったり自供だったりしているということはじゃないかと考えたんですもん。

頭の中身がななめに飛んでた20前半の私でしたww

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る