昨日のこと
前回の実験
「熱い」「痛い」「辛い」
部屋の中にそんな声が響く。
部屋の出口には鍵がかかっており鍵は天井に磁石でくっつけられている。
灼熱レーザー、奈落への穴、精神崩壊のホログラム。
理不尽に理不尽を重ねられた空間にはもう誰もいない。
目を覚ますと、俺は見慣れないコンクリートの空間にいた。
他には9人。首には31439223という数字が刻まれている。
全員が目を覚ますとモニターがついた。
ノイズの中である小さく囁いているような声が聞こえた。
「それではみなさん。勇気ある彼らの勇姿を讃賞ください。」
部屋の壁からはレーザー。
床には穴。
そして、催眠効果のあるホログラム。
全てが理不尽なところに出現した。
「熱い!痛い!」
俺は叫んだ。
レーザーは灼熱で、当たると痛いほどに熱い。
穴に落ちたものもいたが、「ドン。」という音は聞こえない。
ホログラムを見ているものは自ら穴に落ちた。
そして、俺はきっとこのレーザーに焼かれ
実験室Nにてこの文書が発見されました。
この文書は弊施設にとって損失になると思われます。
至急、削除してください。
また、この文書が流出している際は記憶改竄、文書改竄、文書を閲覧した方のうち記憶改竄では対処できないものは実験室Hで処分してください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます