2023年1月26日 12:09 編集済
五.顛末への応援コメント
自主企画「孤高の短編小説を称える本棚」から拝読させていただきました。恥ずかしながら幕末から明治維新にかけた松前の趨勢には疎く非常に学びを得させていただきました。目まぐるしく移ろう日本の大勢に綱渡りのような処世を求められたあの時期に、藩論を揺るがすクーデターが松前にあったと知れた事は私にとって歴史を旅する地図の拠点となったように思います。またその様な発見を得られる物語を短い文章に纏められている意義は大きく、歴史の海路にいざなう灯台のようでもあったように思います。実は私唯一の拙著も天空の城ブームの影に竹田城主の悲話が見過ごされている現状に心塞がれる地元のお気持ちを受け、同公の名誉回復を期して綴らせていただいたものでした。故に貴作への共感は大きく、この様な故郷の歴史を短い文章で掘り起こしその顕彰に繋がる物語が正しく評価されて行くことを願って止みません。この度は自主企画へのご参加に心より御礼申し上げます。どうぞ今後とも益々のご活躍を祈念申し上げております。
作者からの返信
丁寧なコメントを頂き恐れ入ります。幕末期の松前については、藩主が幕府の要職に在ったり、ペリー提督の要求を突っぱねたりと、中々に存在感を見せているのですが、それに反しあまり注目されていないのが現状です(少なくとも私の知っている範囲では、ですが)。本作を機会に興味を持って下さる方が一人でも増えれば……という思いもある程度ありましたので、そういって頂けて幸いです。もちろん、字数制限もありますので泣く泣く割愛した場面や史実などもあるので、例えば松前郷土史の専門の方などからは指摘されてしまいそうでもあるのですが(苦笑)※例えば、作中で命を落とした筆頭家老・松前勘解由は、正議隊の反乱に対し家臣の大多数の支持を受けて武装蜂起寸前までいったものの、主命を尊重しようという意見を受け入れ、結果として正議隊の専横を許し自らも命を落とした……という逸話も。彼を主役にすると、一本悲劇が書けそうですね。とにもかくにも、あまりスポットが当てられていない、あるいは当てられても史実に基づかない脚色をされやすい題材については、今後も注目していきたいと思っています。最後になりますが、素敵な自主企画をありがとうございました。他の参加作品についても逐次目を通したいと思います。
2023年1月19日 10:46
三.函館戦争の始まりへの応援コメント
戊辰の松前が題材とは戊辰好きの私にしてはとても珍しい作品だと思います。続話をお待ちしています。
コメントありがとうございます。ぼちぼちと最終話を更新予定です。
編集済
五.顛末への応援コメント
自主企画「孤高の短編小説を称える本棚」から拝読させていただきました。
恥ずかしながら幕末から明治維新にかけた松前の趨勢には疎く非常に学びを得させていただきました。目まぐるしく移ろう日本の大勢に綱渡りのような処世を求められたあの時期に、藩論を揺るがすクーデターが松前にあったと知れた事は私にとって歴史を旅する地図の拠点となったように思います。
またその様な発見を得られる物語を短い文章に纏められている意義は大きく、歴史の海路にいざなう灯台のようでもあったように思います。
実は私唯一の拙著も天空の城ブームの影に竹田城主の悲話が見過ごされている現状に心塞がれる地元のお気持ちを受け、同公の名誉回復を期して綴らせていただいたものでした。
故に貴作への共感は大きく、この様な故郷の歴史を短い文章で掘り起こしその顕彰に繋がる物語が正しく評価されて行くことを願って止みません。
この度は自主企画へのご参加に心より御礼申し上げます。どうぞ今後とも益々のご活躍を祈念申し上げております。
作者からの返信
丁寧なコメントを頂き恐れ入ります。
幕末期の松前については、藩主が幕府の要職に在ったり、ペリー提督の要求を突っぱねたりと、中々に存在感を見せているのですが、それに反しあまり注目されていないのが現状です(少なくとも私の知っている範囲では、ですが)。
本作を機会に興味を持って下さる方が一人でも増えれば……という思いもある程度ありましたので、そういって頂けて幸いです。
もちろん、字数制限もありますので泣く泣く割愛した場面や史実などもあるので、例えば松前郷土史の専門の方などからは指摘されてしまいそうでもあるのですが(苦笑)
※例えば、作中で命を落とした筆頭家老・松前勘解由は、正議隊の反乱に対し家臣の大多数の支持を受けて武装蜂起寸前までいったものの、主命を尊重しようという意見を受け入れ、結果として正議隊の専横を許し自らも命を落とした……という逸話も。彼を主役にすると、一本悲劇が書けそうですね。
とにもかくにも、あまりスポットが当てられていない、あるいは当てられても史実に基づかない脚色をされやすい題材については、今後も注目していきたいと思っています。
最後になりますが、素敵な自主企画をありがとうございました。
他の参加作品についても逐次目を通したいと思います。