夢喫茶でお茶を一杯

ににまる

泥と石

汚れた池の中に石を吐いている

いつからかはわからないほどに、永遠に吐き続けている

ふと気づいた時、石にはだんだんと色がついてきていた

赤、黄色、ピンク..と目を刺すような蛍光色の石が口から出ていく

時が経つと、石にはだんだんと棘が出来上がっていた

池の中に波打つ波紋には石だけでなく、喉を裂いた血も混じっていた

自分の感情のように、池の中に落ちた血は左右に揺れる

あまりの痛みに涙が浮かんでくる

だが石は止まらない

吐き続ける

吐き続ける

吐き続ける

吐き続ける

吐き続ける

ふと、誰かの声が鼓膜を揺らした

「この池、綺麗だね」

あぁ、この石を石と決めていたのは自分自身なのだ

そう、納得すると、誰かに蹴り飛ばされた体は、池の中へと入っていった

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