蝸牛と翡翠壁への応援コメント
鐘古さんの龍ものですね!
悠長な蝸牛と、少し早合点な、でも親切な龍さん。
「なぜあなたはエベレストに登るのか? ——そこにエベレストがあるからだ」式の、何でそんなことをやっているのか分からないけれど、他の人が試そうともしないことを本人が決めてやってる、無心のその姿が人の感銘を呼ぶのでしょう。
得するわけでも、褒美があるわけでもなく、栄誉も不確定。
ただそうしたいからする。
なんと単純で、素直な生き方でしょうか。
龍のあの長~い身体を翡翠色の壁だと見間違えるのもよいし、乗り越えて横断するのではなく、縦に沿って果てまで行こうとするのも、蝸牛さんらしい愛らしいまでの愚直さです。
ちまちまと歩みを進める蝸牛さんと、じゃじゃっと地を這うだけでも千里を駈ける龍さん。
大小の生命体が、ゆうゆうと雲の流れる広大な大陸にのんびりと存在しているような様子が浮かびます。
ごはんはどうしてるのかな~? とちょっと想わないでもなかったのですが、龍の身体は大きいので、ごはんもあちこちに落ちてますよね(笑)
素敵なお話でした。
作者からの返信
朝吹さん
こんばんは! 竜も龍も好きなんです♡ 英語にしたらどっちもドラゴンですが、絶対に考え方とか生態とか違う別の生き物だよな~と思っています。
カクヨム登録前に書いた古い作品なのですが、愚直な蝸牛と鷹揚な龍が自分で結構お気に入りで、ネット小説とは真逆の方向性だなあと思いつつ置いてみたのです。
素敵なお話と言っていただけて、嬉しいです(´∀`*)ウフフ
ごはん、よくぞ気にしてくださいました。龍の体に生えた苔を食べております!
先日テレビで見た『プラネット・アースⅢ』に、海亀の体に寄生して甲羅に生えた藻を食べて生きているカニが出てきて、おおお! となりました。ニンゲンに想像できることは既に現実である!
龍と苔に関しては他に書きたいお話があって、でもドラゴン系の話ばっか書いてたら「あいつまだドラゴンかよ……」って言われちゃう? ともじもじしていたのですが、開き直ってドラゴン短編集ができるくらい書こうかしら(笑)
お読みいただき、ありがとうございました~!
蝸牛と翡翠壁への応援コメント
この先どうすればいいか今まで分からなくてもいつか目指すものが見つかるかも知れないし、その時はいかにゆっくりでも前に進む喜びを感じられるかも知れない。不器用でのろまでも自分の意志を貫く蝸牛がたくましく愛おしく感じました。自分の得意とするところに価値観を置いていた龍にも蝸牛の価値観が通じたのがよかった。仮に龍の鼻へ行き着く前に命が尽きたとしても蝸牛は幸せでしょうし、龍はきっと蝸牛を離さないでしょう。おとぎ話のようなストーリーに哲学があってじんとなります。ありがとうございます。
作者からの返信
柊さん
蝸牛を愛おしみながら読んでくださって、ありがとうございます。
全然ペースや価値観が違う者同士の歩み寄り、現実的には難しいですが、おとぎ話なら実現できました。そこから何か感じ取っていただけるものが生まれていたなら、本望です!
>仮に龍の鼻へ行き着く前に命が尽きたとしても~
ここを拝読して、なるほど、そうだなとハッとしました。いつしか動かなくなった蝸牛の硬い殻が、それでもずっと龍の鱗にくっついているだろうなと私も思います。
お読みいただき、素敵な想像をもたらしてくださって、こちらこそありがとうございました(*´ω`*)
蝸牛と翡翠壁への応援コメント
彩霞様の紹介文からお邪魔しました。
紹介文にもありましたが、いろいろな読み方が出来るお話しだなと思いました。
翡翠の壁がまさか龍の体とは思いませんでしたが、龍も蝸牛の考えを尊重してくれる存在で嬉しくなりました。
目的地を決めて愚直なまでに歩みを進める蝸牛にも、蝸牛を食べようとして忠告で思いとどまる鳥にも、それぞれの主義主張がありつつ、共存出来る世界なのも美しいなぁと思いました。
作者からの返信
つむぎさん
お読みいただき、ありがとうございます!
いろんな目線で読んでくださって、とても嬉しいです(*^^*)
蝸牛が体を這っていたら……と考えると、人間はむず痒いですが、そこは大きな龍だから、広い心で見守ってくれたのでしょう。
>それぞれの主義主張がありつつ、共存出来る世界
そんな世界観を感じ取ってくださるとは、つむぎさんの視野の広さがあってこそです!
互いのペースを尊重し合える社会が、現実にも訪れてくれるといいなあと思います。
蝸牛と翡翠壁への応援コメント
きっと蝸牛は無事に龍の鼻先までたどり着いて、また別の目的をもって歩みを進めていくのでしょうね。
地べたをはってゆっくり歩いていくものの先にあるものって、何もないような感じがしますけど、そうじゃないんですよね。
一歩ずつ諦めずに進めば、必ず目的地にたどり着くってことをこの作品ではいっているのだろうなと思いました。
だからこそ龍も蝸牛の意志を尊重して、手伝ってやろうと思わなくなったのでしょう。
世界は益々速さが重要視されてきていますが、こういう考えはとても大切だと私は思います。
ちょっと話の主軸から逸れるんですけど、白い鳥が蝸牛を捕ろうとしたときに、龍の話を聞いて「そんなら、捕らないでおきましょう」と言って引いたのが、中々聞き分けがいいなと思いました(笑)
また「それなら」じゃなくて「そんなら」というのが、また味わいがあっていいなと。白い鳥が良い奴だったのでつい語ってしまいました(笑)
作者からの返信
彩霞さん
蝸牛と龍のお話を読んでいただき、ありがとうございます!
>一歩ずつ諦めずに進めば、必ず目的地にたどり着く
まさに、きっとそうだろう、そうであってほしいなあ、と思って書いたお話です。汲み取っていただけて嬉しいです(≧▽≦)
>世界は益々速さが重要視
そうそう、そうなんですよ。少し前まで出した手紙に返事が来るのは1ヶ月後でもおかしくなかったのに、今はメールやLINEだから、1日返事が遅れただけでも大騒ぎのイメージです。出版物やニュース配信なんかの頻度も上がって、情報過多で、すっかり疲れちゃったなあ、どうしてゆっくり考えさせてくれないんだろう。ゆっくり歩くのは悪い事かい? という、現状に対するほんのりアンチテーゼな気持ちが執筆時にあったように思います。
早く手に入るものって、便利だけど軽くって、定着しないんですよね。
時間がかかっても自分の頭と体を使って会得したものは、何年経っても消えたりしない。経験的にそういうものだと感じています。
何冊もの紙の辞書を愛用している彩霞さんには、きっと共感していただけるのではないでしょうか!?
白い鳥さんにも注目していただいて、嬉しいです♪ ちょい役ですけど、ちょっと食いしん坊なだけで、話のわかるいい奴です。私も気に入ってます(*^^*)
「そんなら」は、民話や昔話っぽい田舎っぽさを出したくてチョイスしました。こだわりの台詞なので、こちらも拾っていただけて嬉しい~(´▽`*)♡
いつも丁寧に読んでいただいて、ありがとうございます!
蝸牛と翡翠壁への応援コメント
拝読しました。
なんて素敵なお話だろう。童話のような寓話のような。
銀竜草異聞のときにも感じたのですが、異なった価値観を持ったものの邂逅がとても丁寧に描かれていて、読み手に、読むごとにいろんな発見をさせてくれるような、そんな気持ちになりました。
目的を忘れるほどののろのろとした歩みは変わらないのに、
言葉にすることで、翡翠壁の上をずっと進むことで、この歩みの目的を忘れていないということがまた響きます。
こういう文体で読み応えもありながら、読みやすくも感じて、とても良かったです。
作者からの返信
葉さん
わあ、たくさん褒めていただけた!( ;∀;)
このお話は、巨大な龍の身体が目の前にあったら、まるで翡翠の瓦を葺いた壁のように見えるだろうな……とボンヤリ思ったことが書くきっかけでした。
大きいものと小さきものの視点の対比という、異なる価値観の邂逅は、葉さんが挙げてくださったように『銀竜草異聞』でも入れ込んだテーマです。そこに気付いてくださって嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ
人間くらいのサイズだと、自分が大きなものになったり、小さなものになったり、入れ替わりが生じますよね。どちらにも感情移入が可能だと思うので、ファンタジーだけど本質的なリアルを感じてもらえたらいいなあと思っていました。
その点が、どこか寓話的な作風に繋がったのかもしれません。
読み慣れないうちは、とっつきにくい文体ではあると思うのですが、物語世界を深く味わっていただけて、本当にありがたいです。
お読みいただき、ありがとうございました!
蝸牛と翡翠壁への応援コメント
蝸牛の英雄譚ですね。
歩みは遅くとも目標を掲げ、自分の力を信じてそこに行き着こうとする蝸牛に勇気をいただきました。
また背を貸した龍が彼にとっては些末な存在であるはずの蝸牛の努力を嘲笑うことなく認める寛大さに尊敬の念を覚えました。
読み終えて蝸牛も龍もともに見習いたいものだと少し自分を反省した次第です。
読ませていただきありがとうございました。
作者からの返信
那智さん
昔の作品にも目を通してくださったんですね!
寓話めいたものを書きたいけれど、説教臭くなったら嫌だな……と思っていたので、それぞれのキャラクターをしっかり掴んで読んでいただけて、とても嬉しいです(*'ω'*)
蝸牛にも龍にも愛情深いコメントを、ありがとうございました!
蝸牛と翡翠壁への応援コメント
ページを開いてみて、一見して文章をあ、好きだと感じ、そのまま一気に読んでしまいました。
そして、蝸牛というのはひょっとして、字はそのままに実は「かぎゅう」のことで、物語全体が脳内のなにかのメタファーなのではという発想をキャッチしました。ですが、何度か読み返して考えてみてもうまく整合性のある説明に繋がらなかったので、これは深読みし過ぎかなと思い、先程はコメントしそびれてしまいました。すみません(^^;
でも、いわゆる名作って、こんなふうにいろいろ考えてしまうもののなかにあるのだと思います。おもしろかったです。
作者からの返信
烏丸千弦様
コメント頂きとても嬉しいです!
書く力がある方は読む力もすごいのか……と、のけぞっております。
メタファー、はい、そこまで考えていませんでした(*ノωノ)
自分の中では、この物語の目的を具体化するとしたら、創作者とか夢に向かう人の内面を寓話化したものだろうなと、ふんわり考えています。
成果や承認を求めて近道を探している時より、一見遠回りでも実直に自分の目標と向き合う覚悟を持った時の方が、傍から見たら案外遠くに行っているものだ……というようなことが、頭の片隅にあったと思います。
ですが、解釈は人それぞれ。こうして考えていただけるだけで、作者としては望外の喜びです!
語るのはむしろルール違反かもしれません。嬉しくなるとついお喋りになってしまいます。
じっくりと読んでくださり、ありがとうございました^^
蝸牛と翡翠壁への応援コメント
以前拝読した際にコメントを失念していたので遅ればせながら投稿させていただきますm(__)m
龍の価値観が大いなるもの特有の豪快なスケールで、読んでいて大空を見渡しているような雄大さを感じました。蝸牛の意思を尊重してくれる理解ある龍さんなところも素敵です。
また、蝸牛が小さく儚い生命だからこそ、彼(彼女?)の強い意思はひと際眩しく、その道行きはより輝いて見えました(ぬめぬめしてるけど)。
蝸牛からは困難でも歩き続けてゆくことの大切さを、龍からは一見孤独に見えたとしてもその歩みが一人ではないことを教えてもらいました。
童話のような、また寓話でもあるような素晴らしいお話でした。拝読する機会をくださり、ありがとうございました。
作者からの返信
栄さん
わざわざ戻ってコメントしてくださって、ありがとうございます!
龍と蝸牛の、ものの見方や歩み方のスケールを対比させ、どちらもあって良いものだと感じさせる物語にしたかったので、まさにそのようなことを感じ取ってくださっていて、嬉しいです♪
>彼(彼女?)
蝸牛は雌雄同体だから、確かにわかりませんね(笑)
>その道行きはより輝いて見えました(ぬめぬめしてるけど)
蝸牛とかナメクジの這った跡って、現実にも銀色に輝いているんですよね。ぬめぬめしてるけど……! なんかこちらの文章にほっこりしました(*´▽`*)
>龍からは一見孤独に見えたとしてもその歩みが一人ではないこと
こちらの視点をいただいたのは、もしかしたら、初かもしれません!
龍の側にも、蝸牛のお陰で得られたものがある。確かにそうですね……!
素敵なことに気付かせてくださって、こちらこそ、ありがとうございました✨