第86話 明石タコゲーム

 タコゲームに挑戦する選抜戦士5歳児は以下の10名である。


 薫子・エバンス

 エマ・藤原

 詩・春日

 陽菜乃・村上

 紗奈・前林

 海斗・諸星

 空斗・諸星

 蒼・平

 岳・末広

 悠真・竹林


 詩と陽菜乃が海斗空斗兄弟に言う。


 「あんたたちふたり第一ゲームで死にかけたのになんでここにいるのよ!」

 「いや、死んでないしねー」

 「死んでないよねーにいちゃん」


 保護者たちに明石港まで送られた戦士5歳児たちは荒くれ者たちの操る小さな船に乗せられて出航する。

 その保護者たちの様子も尋常ではない。

 欲望に目をぎらつかせ、よだれが垂れそうな者すらいる。


 ここからはもうお父さんお母さんの助けも期待できない。

 これはシミュレーションではない、現実世界の生き死にをかけた戦いなのだ。

 特に敵にとっては自分の命のかかった戦い

、負けたら自分の手足を一本ずつ切り落とされたり、全身丸ごと煮立った熱湯に放り込まれ、または生きたまま刃物で切り刻まれ、ひどい時には真っ赤に焼けた鉄板二枚の間でプレスされてしまうなどの悲劇が起きる。


 仲間の一部は丸いボールに封じ込められて灼熱地獄の業火に焼かれた後、板の上に放置されたりしているそうだ。


 敵は必死で抵抗してくることだろう。

 

 戦闘開始ファイエル!

 


 

 

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