第10.5話 オレは、パパだった!!

 俺は微動だにできぬままだった。そして、穂乃香に絡みつかれたままずっと考えている……。何故、彼女が――こんなにアグレッシブ! なのかを。

 ちなみに脱出は不可能だった。がっちり絡みつかれてて抜け出せないwww


そして、分かったのだっ! その理由が!!

オレは! パパなんだっ!!

(極度の興奮、ストレスなどで錯乱)


 きっと彼女には、辛い過去があるんだろう……。こんな時代だ、悲劇なんていくらでも転がってる。俺だって三か月前の事なんて思い出したくもないっ。未だに魘されることだってある……。

 穂乃香もきっとそうなんだろう。かわいそうに……。

 彼女は、きっと父性に飢えているんだ! だから、こんなにアグレッシブなのだ!

 俺は、彼女のパパにならなくてはいけない! (狂気)

 そんな気がするんだ……。俺の第六感サイドエフェ〇トがそう告げている。


 日崎漣が! 文月穂乃香の父親だ!!


 寂しい思いはさせない。あらゆる災厄を退けよう。彼女を傷つけるのならば、例え幻想種が相手でも退けて見せよう。……たぶん。

*幻想種=最高位の生物


 俺が穂乃香を守る。

 俺の魂に誓おう。

*魔力を語る上で非常に重要なファクターなのが魂。かなり重要な誓いをする場合に用いられる。


なぜなら、彼女は……

「俺の娘なのだから――」

 もう緊張はない。

 Dの呪いも発動することはない――


 穂乃香の穏やかな寝顔を見つめる。

 眠りを邪魔せぬよう――絡みつかれている逆側の手を慎重に動かす。

 頭に手を持っていき、優しくなでる。


 俺は、父親ぱぱだ。



*頭おかしい系の主人公爆誕だぜっ!


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