434
パールブルーの夜。
モニタールームの画面が
「すっかり、元通りになりましたね」
「これがあれば……IOP消失は免れたかもしれないのに」
リエナがコズミナルエンペラーの画面を拡大する。
「無理よ、間に合わなかったわ」
俺が機関を離れている間に。
路地裏でゴミのように座り込んで……何もかもを呪って……。
「でもね、その時から……いいえ、そのずっと前からの積み重ねで、私たちは進んで来たし、今の仲間が集まった。歴史があって、今だからこそ再生できたのよ」
自分よりいくつも下の
もし、あの時に、間に合っていれば……。
時はけして戻らない。
だから、間違えてはいけなかった。
「ライさん、またなんか悩んでます?」
「……今回は、よくやった」
「ありがとうございます!!」
そんな言葉をかける資格もない俺に、
夜が、静かに更けていく――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます