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それからの
まるで今までが虚構のように。偶像のように。
「ライ、一緒に来てくれ」
重用された俺も、光を浴びた。
降り注ぐフラッシュが眩しかった。
――
「流石じゃないか、ライ」
そんなお前の甘言に、俺は自分を肯定し続けた。
世界中のワープチャネルを細分化し、機関の科学力をもってして、未知のエリアがゼロになり、富さえあれば人類がいけないところはなくなった。
同時に、人類の遺産、
原子さえも――。
人類は真空空間にさえ無から酸素、二酸化炭素を生み出すことが出来、宇宙開発が爆心的に進んだが、人はやはり
IOPを中心に経済、環境が超速で発展し、世界を手にした気でいた。
偽りの身体を引きずりながら。
「
月を眺めるお前に言ったことが
「無理だよ」
黄金のゴブレットに注いだミードを揺らしながら、お前は
いつも同じ
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