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「ココア淹れたよ」
母艦では個室が貰えていたけど、
「
狭い机にノートを並べる。
一人で頑張るよりやる気が出るけど、いつもだけど
「いーの。アタシだって置いていかれたくないもん」
「は?」
それはアタシの
これ以上差をつけられたくないのに、
「なんかさァ、ちょっと涼しくなると、勉強する気持ちになるよね。あったかい部屋でさ」
「アイス食べたくなるけどね」
「ミカ、やる気ないじゃん」
「あるよ」
少しふざけたりして、アタシはノートに覚えたいコトを書いていく。
新しい記号、言葉、イメージ。
その全てが、未来のアタシを作ると信じて。
どこでどうやって使うのか分からないけど、
「ね、ミカ。終わったらアイス食べよ」
「いいね」
「だよね☆」
ミッドナイトアイスがあれば、アタシたちの機嫌はたちまち回復する。
バニラにきなこをかけてもいい。
そして至福の気持ちで朝まで眠るのだ。
アタシは銀色のペンで、繰り返し、ノートを埋めていく。
明日の自分を労わるように。
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