薄明のハイドロレイダー

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「「「バーキング！！！」」」

「クリザンテーム☆」

「スターライクダイヤモンドォ！！！」

　闇は、どこまでも強大で……

「「「アロー！！！」」」

「ドゥルブリ☆☆☆」

「フリーズ！！！」

　何も映さない……

「ライさん」

　真ん中のコックピットから、雨沢（あまさわ）の声が聞こえた。

「何で僕たちがエンペラーに選ばれたか分かりますか？」

　光が……膨大な光がこちらに向かってくる。

「いつかの……神（ジン）の質問みたいだな」

　聞こえないように呟いて、黒い針（はり）に意識を集中する。

　膨大な量の負のエネルギーが、両手を焦がしそうになる！

「雨沢（あまさわ）君！来るわ！！」

　覚悟を決めたような小松（こまつ）の声が、あの日の仲間たちに重なる。

　ブラックホールのようなどこまでも続く闇は、俺の心の中にある闇。

　それとも神（ジン）の……

「純然たる闇が、光を奪う……」

　雨沢の鼓動が跳ね上がる

「それは誰が為か……」

　振り返った雨沢（あまさわ）の瞳。

「……楽しみましょう？小松（こまつ）さん、ライさん」

　神（ジン）！！！

　闇が空（くう）を穿つ——！！！

「奪うわよ！！！」

　飛び込んだ光を、闇はねじ伏せる——！！！

「「「アロー！！！！！！」」」

「ドゥルブリ！！！」

「フリーズ！！！！！」

　二陣も全て受け止める！！！

　膨大な量のエネルギーが、闇の中で増幅する。

　それは誰（だ）が為（ため）の……——