薄明のハイドロレイダー

蒼い月……——麗しのハニーゴールド

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「ライさん！！」

　全身黒のライダースーツは私の後悔。

「どうやって戻って来た……」

「アクアフルール！！！」

　黒い水素針（すいそしん）は、弔い。

「立って下さい！」

「老体にムチを打ちよる」

　予測出来た筈（はず）……

「蒼の瞳（サファイアアイ）！」

「10秒稼いでください！……10！」

　ホログラムモバイルを起動。

「何を……」

　スケール600、即時転移チャネル、連結。

「8……」

「小松（こまつ）！何を！」

　水素針（すいそしん）をニードルホールに連結！

「6……」

「逃げろ小松（こまつ）！俺は神（ジン）と約束したんだ」

　エネルギーチャージ……やれる！

「5……！」

「小松（こまつ）！！！」

「ライさん！」

　あの日、月から見てるしか無かった私の罪。

「そんな知らない人より、私たちがやらなきゃ！！」

　全てを尽くして！

　やれること全部無くなるまで！！！

　3……

「私は私を救いに来たんです！！！！」

　あの日何も出来なかった私を！

「チェック、ラストトリガー……」

　過去（モバイル）と未来（ひかり）が繋がる。

「クラーブ……」

　水素針（すいそしん）から光の筋が伸びていく——

「小松（こまつ）さん！」

　どこまでも蒼い空が広がる——。

　蒼いレイダー。主任の好きな……

「母艦の格納庫か！？敵ごと転移したのか！？」

　スターノエル、コランダム、あれが……

「ハイドロレイダー……」

　初めて起動した、私たちの希望（ひかり）。

「みんなでやりましょう！今度こそ！」