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「嘘っ……」
ハワイ
「わぉ…」
リイヤがキラキラした目で赤い風の中に進んでいく。
「これって日本の紅葉だろ?……初めて見た……」
「ジュン君、大丈夫?」
「あ、
ジュンの様子もちょっとおかしいことにアタシも気づいてはいた。
確か、亡くなったお父さんがアルピニストだったとか言ってたから……家族の思い出があるのかもしれない。
魔王の姿はしていても、隠せない悲しみがあるんだと思う。
「ねーアンタたち早く!男子の集合はもっと早めだったらしいじゃん。インフルエンザワクチン、男子は午前の受診だった
「だって、忙しかったんだモン」
アタシは知っている。兄は注射が苦手なのだ。
シュウジは全然平気。
だけど、付き合って遊んでいるうちにお兄ちゃんらと遊ぶのが楽しくなってきてしまったんだ!
「かかんないからサ、いいじゃん……」
「そういう問題じゃないの!」
サブローに、——みんな居た。間に合わないごめん——と打ちながら、っていうか何でアタシが……女子はミーティング後だから大丈夫なのに!
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