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「どうしよう……」
昨日も今日も生誕祭ライブのリハーサルで、明日の本番は時間なんてあるわけない。
ライブに申し込めば良かったんだろうか。
でも、それじゃ、
けど、それは
うまく、言葉が
「
シュウジの11月の誕生日。
どんどん勝利を重ねていく弟をアタシは祝うことが出来なくて、結局おめでとうと言えたのは、月が変わったクリスマスだった。
悲しい気持ちと、弟の喜びを祝いたい気持ちと、冷たくて綺麗な空を見上げて、誇らしい気持ちにもなった。
母と弟と、アタシで食べたチョコレートケーキは、ほろ苦かったけど、シュウジの淹れてくれたカフェラテに似合って、おいしかった。
「ほっしー」
トレーニングの後、ジュンがブックライトを投げて寄越した。
「なにか仕込むんだろう?三女に」
サブローから、
「……多分」
「なんだソレ」
自信が無い、なにもかも。
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