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「いや良くないね!?」


 アタシはせまっ苦しい六畳と四畳半の和室を玄関から見ながら、呆然とした。


 三つだしたちゃぶ台は、生姜焼きとポテトサラダの大皿と数多のお茶碗でひしめき合っており、足の踏み場もない中、シュウジが麦茶のコップを置いて回っていた!


「スッゲ、これがHyLAハイラ-Firstファーストの作戦室かぁ〜」


 いや違います!星ヶ咲ほしがさき家の家です!!!


「ネコチャンがいる……」


 そ、そうだよね。かえで可愛いよね!?


 家で話そ!というシュウジの無邪気(いやあるのか邪気が……)な鶴の一声で、フィードフォワードが我が家で行われることになってしまった!!……と思ったらいつものように全員集まってしまったのだ……あ、でも由子ゆうこさん久しぶり!……隣でジュンが固まってる……って大きい体で横にならないでもらえますか?玲鷗れおん!!!


「まぁみっちゃんも食べたら?生姜焼き。お腹空いたでしょ?」


 お母さん!?もはやお母さんのそうちゃんが、母と協力して我が家の米をこっぺこっぺと盛り付けている。


 猫柄の可愛いお茶碗にほかほかのご飯……。


 アタシはしぶしぶ受け取って、ちゃぶ台の隅(せまっ)に座った。


 まぁなんか元気出たけどね!!!


 テレビには水中チームのトレーニング映像が流れていた——



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