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「素晴らしくよく出来てるね」


 画面に映ったSeaシーlibertyリバティdolphinドルフィンが、青いプールから飛び出し、地下基地に吊された水晶のボールをパンッ!と揺らして画面が煌めいた。


「リバティ ストーム レーザーです!」


 シュウジが椅子から立ち上がった。キラキラの瞳で。


 ……ここって、アタシとシュウジと母が初めてハイドロレイダーの説明を受けた白い小部屋だ。


 ジュンがいると、どこでも魔王の城の一室みたいになってしまう。


「バーチャルフェイクディストレスも跡形もなく貫かれてるし、シュウジ君の気合い、ミカ君の反応、純之助ジュンノスケ君の投射の技術がうまく出てるね」


「はい!」


 ……シュウジ気合いなんだ……。


 でもサブローのその言葉で、アタシは要らなくない。そう思うことが出来た。


「それから何故か、君たちは変形が神技的に得意みたいだね」


 そうなのだ。


 難しいと言われるレイダーの変形だけど、何故かアタシたちは上手くいってる。


 空中で速やかに変形して、陸地に着地するなんてことも出来る。


 でもヒーローに憧れるシュウジ、

 いつも衣装を装ってるジュン、

 そして何かと自分が好きじゃないアタシ。


 なんとなく上手く変身出来る理由が腑に落ちたりしてる。


「それで、今後のことなんだけど……」

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