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「重っ!」


 操縦管が手からすっぽ抜けそう!!!


 けどアタシは諦めない。何度だって、何度だって飛ぶ!



「いい感じだよ!あね!!!」


「高度が上がって来ている!シュウジ!!!」


「痛っ!!!っぎゃ!!!!!」


「うわぁあああ!!!」


「!!!」



 地下基地の中の専用トレーニング場フェイクプールは、アタシのミス操作の影響で巨大なスクリューが発生してしまった!!!!


「う、嘘!!!!」


「止まらないよぉ!」


「!!!」



「く、来る!!!」


 アタシのイヤリングがグルングルンと揺れている。


「痛った!!!」


 ピラニア型フェイクエネミー(大きい!)が、リバティの横っ面に突撃した!


「ごめ……シュウジ……ジュン……」


 やっぱり辞め……


「やめないよ!!!」


 シュウジの腕の動きに合わせて、Seaシーlibertyリバティdolphinドルフィンがピラニアに向き直る。


「目は回っているが……まだいける!」


 もう何度目だろう。


 がむしゃらにやってたら、申し訳ないなんて気持ちもいつの間にか消えていた。



「またやろうね、ほっしぃ」



 ナトリウムが燃える黄色の向こうで、あの夜、ショーコが言った。


 思い出される全部の言葉が、景色が、アタシの背中を押している。


「ごめん!お願い!ジュンシュウジ!」


だな」


「もう一回やろう!」




 


 

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