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「これが……
思ったより、機体を上手く動かせてる……
敵の動きは速い。
けど、白蛇の動きは
まるで双子みたい……。
真っ白なその姿は、
「綺麗……」
「何!?どうしたのリディア!?」
コバルトブルーの水の中で、何かを探すように哀しく畝る白い姿は悲しくて綺麗だった。
「……大丈夫」
でも
瞳が熱くなって来る。
「貴方は、追うべきじゃなかった」
不安は思考を澱ませてしまう。
「リディア……」
私が傷つくこと、それが解と思ってしまった自分が悔しい。
「貴方がすべきだったのは、姫の後を追うことじゃない!」
誰が、貴方が傷つくことを望むというのだろうか。
「止まって!」
久遠の想い。けれど……
「あなたの想い人は今ここにはいないの!」
光の渦が、
「
白蛇の畝りが……止まらない!!!
「ぐっ……しつこ……!!」
「リディア!!!」
「キュロス君!?」
「なんかわかんないけど大変だな!?」
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