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「総員に告ぐ」


 艦橋にロジックアートのように展開したモニターが碧く点滅する。


「これより、獣機型レイダー二機の引き上げを行う。玲鷗れおん!」


「準備OKだ」


 甲板で若草色のナノゲイルレイダーが太陽の光を浴びる。


「母艦、BoNコントロールシステム、ファントムレイダーに干渉。接続完了。リイヤ、違和感は無いか?」


「大丈夫。信じるぜ、そう


「ファントムテイル、イリディセントテイルを……補足!リイヤ!!!」


 灰色の蛇が、闇を昇る——


 太陽を目指して。


 見守るしか出来ない。


 それでも……心からの祈りは、届くのだろうか。


「海面までのカウントダウンを開始する——10……」


 ——どうか


「9……」


 ——無事に終わって!!!


「……7……6……5……4……」


 ——神様……!


「……2……1……」


「ナノゲイル!!!」


 海面がうねった


「ドロップ!!!!!!」


「母艦!アクアフルールバリアを展開!!!」


 ——艦橋が揺れた。


 水柱と共に、大量の濁流がブライトオブノアを襲う。


 更に激しい揺れ!!!


 甲板に巨大な蛇がバタンバタンと跳ねている


「ロボちゃん!!!」


 瀕死の緑虎ネコの姿に、アタシは不安になる。


 サブモニターのロボちゃんは辛うじて笑っていた……


「ほっ……しー……へへ、大丈……」


 モニターが消えた。


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