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その夏、ラジオ体操最終日には、ほとんどの児童が菓子袋目当てに集まってきていたけど、
新学期も同じ。
否応なく巡る秋、冬……。
我は
それを
我は
我に悲しむ資格があるとは思えない。
思い出す資格も。
冷凍庫の隅に隠したどろどろのマカダミアチョコレートは、歪に溶けたのがガチガチに固まって、我の口に入る前に、母さんに見つかりゴミ箱で、塵となった。
別に、どうしても食べたかったわけじゃない。
だけど、俺の心を凍らせるのには充分だった。
——それでも。
「
記憶の中の
「
記憶星の映像は悲しいくらいに鮮やかで、そこに
「君にも居るだろう?」
緋色の男が、
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