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「……ぁぁぁぁああああああああ!!!」


 HyLAハイラ支部間のレイダーの移動ワープは可能らしい。


 けど、エリアロンドンから700kmの射出は久々に気持ちが悪かった。

(時間がある時は、HyLAハイラの人たちがレイダーを運んでくれているので射出は久々……ていうかまだ着かないのかい!)


「ミカ……見て!」


「……あああああ……っえ?……」


 ……えっ……?


 いつの間にか街の姿が消え、緑に覆われた絶景が広がっていた。


「……すごっ」


 天使が住んでいそうな、緑に囲まれた丘や小川、なだらかな、谷。


 どこか可愛らしいヒースの木々。


「ホッシー、歌ヲ歌ウト紛レマスヨ」


「いやっ流石に無理!」


実華みか!舌噛む」


「わっ!!!」


 ズゥン……と着地した巨体たちは、この可愛らしい谷に不似合いな気がした。


「ミカ!あそこ!!!」


 谷の奥のほう、黒いもやが沸いている。


「えーっと……何あれ……」


「皆んな、すまない!スターノエルは充電必須なんだ!もやは小さな生体AIdエイドだが雲のようなものではなく攻撃が可能だが数が多い。充電完了まで気をつけながら、奥の蝋梅ろうばいを討ってみてほしい」


「オッケィ☆時間を稼いで、後で凍らせるってことね!きゃっ」


 もやの一部が、コランダムレイダーを襲う。


「嫌だっ何コレ!!!」


幸子さちこっ!!!」

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