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「バレてしまっては仕方がないから言うけど、兄はもう少し起きてるよ。……通信が遮断されている原因と、
「……もう、わかってるんじゃないの?天才高校生」
「ははっ!結局行ってないけどね。……安心してみっちゃん。
ぽん、と頭に置かれた手をアタシは信じることにした。
「おにぎり、食べなよね」
「うん、ありがと」
スチール風の階段をカン、カン……と上がって、外廊下から夜の空き地を眺める。
ここで、サブローのパーティーをしたのが、遠い昔のように思った。
静かに部屋に戻ると、シュウジと母が
カーディガンを脱いで、冷たい布団に潜り込んで、
恐い――けど、アタシたちは絶対に負けない。
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