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えっ何が起こった……?
夕陽の下で、黒曜石の瞳が悪戯に笑う。
妖精の魔法みたいに。
「キ、キ、キ、キ、キ、なにすっ――…………!!!!!!!」
まだ感触が残る頬から、アタシの心拍数は爆発する。
「サービス完了ぉ~☆ミカはチョロー☆」
うぅ……アタシってチョロかったのか。
「研究者とか趣味がハッキリしてる人に多いよ~ならない人。さっ、早く帰ろー☆お腹空いちゃった☆」
うぅ……確かに、
本読む時間、ないんだもん!!!
心の中で言い訳を繰り返しながら、絶好調の
「ねー今日のおかず、なにかなー?☆」
「……知らない。またポテトサラダじゃないの!」
「えーポテサラ大好きー☆でも違かったら悲しーから、予想しないでおこー☆」
「なんで聞いたの!?」
スチール風の階段をカン、カンカン、カンカン……と鳴らしていく。
鍵は開いていた。
「……あのさ!」
「自分ちでやってもらっていいですかね!?」
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