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「
うちのちゃぶ台に、サングラスの男が座っている。
和紙が貼られたペンダントライトが、西日の当たる部屋を夕日色に灯していた。
「特務機関、
アタシはそれだけの名刺の内容を読み上げた。
「特務機関は仮だ。そうだ、シュウジ君が付けてくれても構わないよ」
「そういうのいいです。説明を続けてください」
つい口調が強くなってしまう。
アタシはお茶を
いやに苦い味がする。
「
それが三年前、一夜にして消失した。
たった一本のホーリーチェリーの開花によって。
ホーリーチェリーは島中に毒を撒いた。
そして花びらはつむじ風のように舞い続け、全てを切り裂いた。
島の全てを。
「エリア栃木に
それは、世界の終わりを意味する。
シェルターは意味を為さなかった。
「君たちには、ホーリーチェリーが開花する前にハイドロレイダーに乗ってもらって、バーキングアローを当ててみてもらいたい」
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