15
「僕は家族のため、世界のために、ハイドロレイダーに乗りますヨ」
ますヨって何だ。
アタシは知っている。
弟は、ロボットが好きだ。古代のアニメーションや、古代のゲームの復刻版に、食い入るようにハマッていた時期がある。
どちらかというとアウトドア派な弟の
「ていうか、
「
確かに、思い返すと
けど言っときますけどアタシは、普通に乗りますからね。
「あとで教えてあげるから姉もやりなよね」
いや、やりませんからね。
「ほい」
アタシの前に、猫のタンブラーが置かれた。
カフェラテの匂いが、気持ちを落ち着かせてくる。
「母も、ほいよ」
ちゃぶ台にコーヒーが三つ並ぶ。
ふぅ、と吹いて、カフェラテを飲む。
この、ちょうど良い苦みを出せるのは弟だけだ。
母も満足そうに息をついていた。
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