第3話海色メモリー
愛されてると 信じていたのに
あの人からの 海色だより
ドアポストには 届かずじまい
忘れているのか 憎いあの人
孤独には 慣れているが
僅かだけ 傷ついて
永遠が 遠ざかる
海の匂いを 心で感じ
夏海色の 街のなかへと
見上げる空に あの人重ね
檸檬を投げて さよならを言う
孤立とは 重すぎて
思い出も 投げやりに
曖昧に 振られている
恋は終わりを 五分刻みに
悲しい過去も 明日へ届け
戻らないんだ 全部おしまい
強く生きたい 独りになっても
どこまでも 追いすがり
すこしだけ 胸とどけ
帰らざる 夏の日に
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