So3
ハローハロー。
私だ、アウターだ。
例によって、今日は三章《EP・スカイフィールド》についての話をしようか。
あ、今回は残念ながら僕っ娘イーラ君は居ないよ。
私一人きりだ。
少し寂しいが、仕方ないね。
今回の章の根幹となったのは、やはり不治の病に罹ったイズ氏の治療についてだろうね。
まさか治療の為に天空都市シエルパルクにまで向かう事となろうとは。
そして謎だった病の治療法も明らかになった訳だが…これはどうなんだろうね。
ローファス君にしか出来ない事——《影喰らい》によりゴーストを使い魔化して、固有能力の
成る程、確かに筋は通っている。
だがしかし、少々回り道が過ぎるのではなかろうか。
魔力を吸い取る方法なんて、探せば他にも幾らでもありそうなものだがね?
何故風神は、ローファス君を名指しで指名したのだろうか。
《影喰らい》に限定して言うにしても、使い手は別にローファス君だけではない。
ライトレス家には他にも、現当主のルーデンス氏、そして作中には未だ登場していないが、先代のライナス氏、そして恐らく弟氏も扱えるだろう。
態々四天王として猛威を奮った悪役たるローファス君を名指しで選んだ意図は何だろうか。
風神…六神の中で唯一明確に登場している存在ではあるが、一体何を企んでいるのか。
少々きな臭く感じるね。
それに魔物を使役すると言う観点から見るなら、ローファス君以外にレイモンド君と言う例もある。
多種多様の召喚獣を操るレイモンド君の事だ、ゴースト系の魔物位手持ちにいそうなものだが。
レイモンド君が人類に仇なす第二の魔王だから候補から外した?
いやいや、それを言うなら、ローファス君も四天王だ。
寧ろ物語二章に於ける王国動乱では、レイモンド君よりもローファス君の方がより多くの被害を出していた程だ。
ローファス君である必要があった、と言う事かな?
話は変わるが、レイモンド君と言えばローファス君とは仲良くやっている様だね。
ローファス君は未来の知識を持つが故か、随分とつっけんどんな態度を取っている様だが、やはり元々が仲間と言うだけあるのか、人間的な波長が合うのだろうね。
レイモンド君は元より、他の四天王メンバーとも愉快なやり取りを繰り広げている様だ。
どうやら未来を知るのはローファス君だけの様だが、これが彼等にどの様な変化を齎すか見ものだね。
案外、史実通りの結末を辿ったりしてね。
それはそれで面白いが。
他にも如何にもやり手な雰囲気を出しつつ実は馬鹿っぽい商人と食事を楽しんだり、義手を作ったりと色々あったね。
その中でも少し意外だったのは、聖女たるフラン氏とローファス君がなんか仲良くなっちゃってる事だね。
いやいや、君達は元々敵同士だったよね?
記憶が無いフラン氏は兎も角、ローファス君は何を仲良くやっているのか。
一応、君を幾千幾万と殺した集団の中の一人なのだがね。
まあ、ファラティアナ氏やリルカ氏と仲良くやっている時点で今更かも知れないが。
いっそ物語のアベルのヒロイン達を全員寝取ってしまうのはどうかな?
割りかし面白い事になりそうだが。
まあそれはそれとして、天空都市編だね。
二年もの間飛空艇から逃げ回っていたと言う天空都市。
その努力を無に帰すかの様に、聖女フラン氏による《神託》なるインチキ能力により、いとも簡単に所在を特定されてしまった。
その上、デスピアの野鳥を用いた世界最大規模の索敵も、かなりゴリ押しな方法で破られてしまった。
デスピアはローファス君を相手に健闘した様だが…まあ相性有利でも無いのにローファス君に勝てる筈も無かったね。
魔鯨クリシュナ君を相手にした経験もあり、ローファス君は強化されたデスピアであろうと容易く完封してしまった。
しかし、再生お化けのデスピアを再生限界まで燃やし続けるって、随分とえげつない事をするものだね。
そして天空都市シエルパルクの王城へ乗り込み、目的の死体が残るゴーストとやらをGET。
ついでに玉座にまで押し掛けて、
その直後にローファス君の様子がおかしかったが、どうやら風神からの接触があったらしい。
ローファス君への六神の接触は、何気に初では無いかな?
今まで無かったのに、何故今になって、どうやって。
いや、確か風神はエルフだったか。
そう言えば、六神は所縁のある地であればその力を発揮し易いのだったね。
天空都市は、エルフの文明の残骸。
元がエルフである風神だからこそ、ローファス君への接触が出来たのだろう。
さて、風神とローファス君の間にどの様なやり取りがあったのか気になる所ではあるが。
まあ今考えても仕方の無い事だね。
結局、その場では天空都市を操るものは見つからず終い。
飛空艇へ帰還し、予定通り
からの、宴エンド…かと思いきや、まさかのリルカ氏との破局とはね。
別れ際にローファス君も寂しそうにしちゃって。
いやいや君、元々悪役だよね?
リルカ氏に向かって「情でも湧いたか」なんて言っちゃってるけど、君の方こそなんだよなぁ。
丸くなったと言うか、年相応に純情なのかな?
とは言え、リルカ氏との偽りの恋人関係は終幕か。
ファラティアナ氏とリルカ氏のバッチバチの修羅場を見てみたくはあったが、そうはなりそうにないね。
そして最後、まさかの魔王君登場と言うね。
いやはや、ドジっ子な彼——否、今は彼女か。
彼女はもう戦う力を失っていて、ローファス君に保護して貰いに行ったらしい。
面の皮が厚いというか生き汚いと言うか。
要するに優先順位をアベル打倒から生存に切り替えたと言う事だが。
まあ、戦力である魔鯨クリシュナに続いて戮翼デスピアまで討たれてしまったのだから、仕方ないと言えばそうなのだがね。
その点、ローファス君は最初から一貫して生存する為だけに行動しているだけあり、現在ヒロイン複数と良好な関係を築くに至っている。
ローファス君の方が上手、とは現段階では言えんがね。
その選択が吉と出るか凶と出るか。
そして新情報。
《闇の神》の使徒だってさ。
ローファス君も、実は六神の使徒ではなく、《闇の神》の使徒なんだってさ。
でも、ローファス君は今の所、どちらからの接触も無いようだけれどね。
風神からの接触はあった様だが、あれはローファス君に対応する六神では無いしね。
本当にどうなっているのか。
しかし何れにせよ、六神が信用ならないと言うのはその通りだ。
一体使徒を選定して何をする気なのか。
さてさて、次の舞台は遂に学園。
原作の始まりが近づいているね。
ローファス君はどうするのだろう。
事実通りアベルと敵対するのか、或いはレイモンド君の暴走を止める側に回るのか。
アベルに対しての憎しみを抑え切れていない様だから、協力は無理な気もするけれど。
ローファス君がどの様な選択をするのか、私も興味が尽きないよ。
では諸君、今日の所はこの辺で。
繰り返しの果てまでご機嫌よう。
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