第54話:心的ストレス性障害。

理容師をやめて広告会社に入った。

接客が向かない僕・・・だから人と関わらい仕事に。

だけど・・・ノルマにハードスケジュールで、いつのまにか心が耐えられなく

なったんです。


ある日、とうとう仕事中に倒れちゃって、救急車で運ばれたんです。

極度の動悸、息切れ、呼吸困難、心拍数の上昇。立っていられなくなって

そのままダウン。

このまま心臓が止まって死んじゃうんじゃないかって思いました。


病院での精密検査の結果、体にはどこにも異常なしホッとするのも

つかの間・・・じゃ〜発作の原因は?


その後もいきなり現れる、その発作で3度、救急車に運ばれました。

でもやっぱり体には異常なし。


で、結果、症状的に見て、ストレス性障害であろうとの診断。


そういう精神的病気は外科と違ってこうしたら治りますって治療がない。

自律神経の薬を処方してもらったくらい。


僕はこのまま一生こんなことに悩まされながら生きていくのかなって

落ち込む・・・不安になって心がパニックを起こしそうになる。

下手するとウツになるって思った。


夜も不安で眠れない。

だから、毎晩、嫁さんにしがみついて、抱かれて眠ってました。

そうすれば嫁さんの温もりで、少し心が癒されましたからね。


で、そんな折、嫁さんが言ったんです。

会社まで、自転車で通うのにちょうどいい距離じゃない。

車で通うのやめて自転車で通ったら・・・体にもメンタルにもいい

んじゃない?


で、僕は5万円くらいのマウンテンバイクを買ったんです。

天気のいい日は自転車で会社に出勤するようになりました。

ストレス障害ですって言っても、はっきりそうだ言う確証はありません。

仕事をボイコットするわけにはいきませんからね。


それでも帰ってくるときに、発作に見舞われたりしながらでも、なんとか

がんばって通い続けました。


休みの日も、自転車でどこかに走りに行く。

それが日課になっていくうち、少しづつ発作が起こらなくなっていったんです。


自転車を漕いで、田舎道をひらすら走り海へ出る。

そして風景を愛で深呼吸して心をリセットして帰ってくる・・・清々しい気持ちで。


それから本格的に僕の自転車ライフがはじまりました。

通勤にと思ってはじめた自転車、それがメインになっていったんです。


新しくロードバイクも買って、遠くまで走りにいくようになりました。

体もどんどんたくましくなって、健康的になって行くのが分かりました。

体が嬉しくて笑ってる。

よく眠れるし、体に力がみなぎってくる感覚。

自転車は人間と違って、絶対裏切らない、漕げば漕ぐほど応えてくれる。


完全復活です。


僕は嫁さんのおっぱいと自転車のおかげでストレス障害を克服することが

できたんです。


もし、あ時、嫁さんの言葉を無視していたら、僕はどうなってたんだろう

って思います。

感謝ですね・・・おっぱいに・・・。(⌒-⌒; )


近況ノートです。

https://kakuyomu.jp/users/amanotenshi/news/16817330660764044176

写真は最初に買ったロードバイク「ジャイアント・デファイ・コンボジットSE」

いい自転車でした・・・今は二代目のビアンキって自転車に乗ってます。



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