第50話:僕の愛より。

今日、上半期のボーナスが出ました。

今日出るなんて聞いてなかったし・・・いきなりだから、なお嬉しい。


ウハウハで家に帰って、さっそく嫁さんに譲渡。


「僕の愛より欲しいものをあげる」


そう言って封筒を見せたのです。


「え?なにそれ?・・・もしかしてラブレター」


「あ〜今更ラブレターはないかな?」

「それよりもっと喜ぶものだよ」


封筒を受け取った嫁さん、封筒に書かれた文字を見た。


そこに「寸志」と書いてあった。

嫁さんはなにも言わず、ニコニコしながらソファから立ち上がると僕をハグした。


「お疲れ様〜大好き〜」


で、さっそく封を開けて、中に入ってた、札束を数えながら僕の方を見て、


「今は、◯◯ちゃんの愛よりこっちのほうが欲しいかも〜」

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